外国人が日本人との会話で驚いたこと|私たちの「普通」は普通じゃなかった

外国人が日本人との会話で驚いたこと|私たちの「普通」は普通じゃなかった | Langmate Real Voices・世界の文化
外国人が日本人との会話で驚いたこと|私たちの「普通」は普通じゃなかった | Langmate

「はい」と言ったけれど、賛成したわけではない。「ちょっと…」と言ったけれど、少しなら大丈夫というわけでもない。
普段は気にせず使っている日本語も、改めて説明しようとすると、なかなか手ごわいものです。

毎日使っている日本人からすれば「どういう意味?」と首をかしげてしまいますが、外国人との会話では、こうした日本語の意味がわかっていても、相槌や遠回しな表現で受け取り方がずれることがあります。

この記事の運営・執筆チーム

私たちLangmate運営チームは、日本と世界各国出身のメンバーで構成されています。旅と友達作りが大好きな私たちが、日常のやり取りの中で直面した「外国人だから」と決めつけるよりも、相手がどう受け取ったかを知ることで生まれるコミュニケーションのヒントをお伝えします。

日本人同士なら通じると思っている言葉を、少しだけ別の角度から見つめてみましょう。

「うん、うん」「はい、なるほど」。相手の話を聞いていると、自然に相槌が出ますよね。

ところが、この「はい」を賛成の返事として受け取ると、会話の着地点が変わってしまいます。日本語学習サービスのLinguaLiftも、聞いている合図の「はい」が同意と解釈され、混乱を招く場合があると紹介しています。
参考:相槌についての解説(LinguaLift)

相槌の受け取られ方の違い

たとえば、友達と旅行の計画を立てている場面。

相手:「朝5時に出発して、山に登って、そのあと温泉はどう?」

あなた:「うん、うん」

相手:「じゃあ、決まりね!」

あなた:「えっ、朝5時は厳しい…」

聞いている側は、まだ検討中。提案した側は、もう登山靴を用意する気分です。
こんなときは、「話はわかったよ。出発時間だけ相談したい」と一言足すと、気持ちが伝わります。英語なら、こんな言い方もできます。

That sounds fun, but could we leave a little later?

楽しそう。でも、もう少し遅く出発できる?

相槌をやめる必要はありません。予定を決める場面では、自分の希望も言葉にしておく。それだけで、すれ違いを減らせそうです。

無料で始められます。一部の機能や利用範囲には課金が必要です。

相槌と同じくらい、説明してみると不思議なのが「ちょっと」です。

「ちょっと待って」は、少し待ってほしいという意味。一方、誘われたときの「明日はちょっと…」には、「行けない」という気持ちを込めることがあります。

日本語のこの使い方に慣れていなければ、「明日は少しだけなら会えるのかな?」と考えても不思議ではありません。言葉にしない部分まで、相手に読み取ってもらおうとしているからです。

「行けたら行く」のニュアンス

たとえば、誘いを断るなら、

あなた:「明日は行けないんだ。でも、日曜日なら空いているよ」

と伝えてみる。行けないことと、また会いたいことの両方がわかります。

I can’t make it tomorrow, but I’m free on Sunday.

明日は行けないけど、日曜日なら空いているよ。

もちろん、別の日を提案するのは、本当に会いたいときだけで大丈夫。角を立てまいとして、予定まで増やしてしまう必要はありません。

外国人と仲良くなるとき、意外と盛り上がるのが「自分の国と日本を比べる話」です。

参考動画(訪日外国人への街頭インタビュー)

※Langmate公式Instagram/YouTubeより

今回の街頭インタビューでは、日本とドイツの食事、コンビニ、街の綺麗さ、トイレ、建築、ファッション、夜の街を写真で見比べて、それぞれ10点満点で評価してもらいました。

結果を見ると、日本の食事やトイレ、建築はかなりの高評価。でも、大事なのは「日本が何点だったか」だけではありません。「なぜこっちのほうが好きなの?」と聞くと、その人が普段どんな生活をしていて、何を大切にしているのかが見えてきます。

自分の国と比べるトピックの例

外国人の友達との会話でも、

  • 「日本とあなたの国、食べ物はどっちが好き?」
  • 「日本のコンビニってどう思う?」
  • 「夜遊びするなら日本と自分の国、どっち?」

こんな質問なら、英語が完璧でなくても話を広げやすはずです。「どっちが上?」で終わらせず、「どうしてそう思った?」まで聞いてみるのがポイント。そこから文化や旅行、食べ物、普段の生活へと自然に話題が広がっていきます。

LangmateではInstagramで、日本を訪れている外国人の皆さんに街頭インタビューを行い、日本と海外の違いや恋愛、文化、日常生活などを通して、世界各国のリアルな価値観や考え方を紹介しています。
ほかのインタビューは、Langmate公式Instagramでご覧いただけます。

ところで「すみません」も、使い道の多い言葉です。

ぶつかったときに「すみません」。
店員さんを呼ぶときにも「すみません」。
落とした物を拾ってもらって、また「すみません」。

謝罪として覚えた人には、「助けてもらったのに、どうして謝るの?」という疑問が生まれそうです。日本語では、相手に手間をかけたことへの気持ちを込めて、感謝の場面でも使います。

意味が伝わったか気になるときは、「すみません、ありがとうごさいます」と続ければ、感謝がはっきりします。英語でお礼を言う場面なら、素直に “Thank you for your help.” で十分です。

いつもの口癖に、伝えたい気持ちを一つ足す。難しい英語を覚える前にも、できることはあります。

もう一つ、友達との会話で考えたいのが、褒められたときの返し方です。

相手:「料理、おいしいね」

あなた:「いやいや、全然。適当に作っただけだから」

照れくさくて、つい否定したくなることもありますよね。でも、相手が本当に美味しいと思っていたら、「そう言われても、おいしいんだけどな」と返事に困るかもしれません。

そんなときは、「ありがとう。気に入ってもらえてうれしい」と受け取ってみる。失敗したところの気になっていても、まずは相手の感想をそのまま大切にしてよさそうです。

Thank you! I’m glad you liked it.

ありがとう!気に入ってもらえてうれしい。

褒め言葉の受け取り方にも個人差があります。「海外では必ずこう返す」と決める必要はありません。ただ、うれしかったなら、うれしいと伝えていい。謙遜を探しているうちに、お礼を言いそびれるのは少しもったいないですよね。

こうして見てみると、日本人との会話に不慣れが生み出される場面には、

「自分には伝わるから、相手にも伝わるはず」という思い込みが隠れていることがあります。

もちろん、それは日本語に限った話ではありません。自分が使い慣れた言葉ほど、説明を省いてしまうものです。

  • 相槌は「同意」と受け取られることがある
  • 「ちょっと」のような曖昧な表現は伝わりにくい
  • 「すみません」は謝罪以外にも使われるため混乱を招くことがある
  • 褒め言葉は、否定せず素直に受け取るほうがスムーズ

外国人の友達と話していて、返事が予想と違ったら、すぐに「文化の違いだ」と結論を出さずに聞いてみてください。

今の言い方、どういう意味に聞こえた?

How did that sound to you?

少し確認するだけで、相手が何を考えていたのかを知るきっかけになります。お互いの言葉を持ち寄って、「そんな意味もあるの?」と笑える時間も、国際交流の楽しみです。

次に海外の人と話すなら、こんな質問はいかがでしょう。

Has anything surprised you about conversations in Japanese?

日本語での会話で、驚いたことはある?

日本語で話した経験がない相手なら、「あなたの言葉で、説明するのが難しい表現はある?」でもよさそうです。

Langmateで出会う一人から、自分では気づかなかった日本語の話が聞けるかもしれません。私たちの「普通」が伝わらなかったときこそ、相手の話をもう少し聞いてみたくなります。

Get Started

新しいつながりは、ここからはじまる。

日本にいながら世界中の友達と話そう。言語交換も、国際交流も、Langmateでもっと身近に。